ご近所トラブルを回避!工事前の挨拶で絶対気をつけるべき点5選。

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屋根工事前のご近所挨拶の重要性

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近隣挨拶をしないとこんなトラブルが起きる可能性も!

工事期間中の近隣トラブルで多いのは騒音、ホコリやゴミの飛散、車両妨害などです。

騒音の原因は、屋根の解体時やインパクトドライバーなど工具による作業、仮設足場の組み立て・撤去作業などです。近隣には、昼間自宅でお仕事をしている人、受験勉強中の人、あるいは夜勤明けで睡眠の人もいるかもしれません。職人同士の話し声でさえ、隣の方なら聞こえるでしょう。

ホコリやゴミなどの飛散は、解体時に多く発生します。ホコリやゴミが飛散することで洗濯物や車、建物自体に被害が出ることもあります。

車両妨害は、施工中いつでも起こる可能性があります。工事用の車両が邪魔になるケースです。特に解体時などでトラックや重機が動員される際は注意が必要です。

また、塗料を使用する場合などはいわゆるシンナーの臭いが発生します。人によってはシンナーの臭いが苦手という方もいます。一時的、程度の差はあるとはいえ、不便や我慢をお願いしなくてはいけません。

これらの周辺への影響をゼロにするのは難しく、避けられない面もあるからこそ、事前の近隣挨拶が重要になります。仮に大きな迷惑を掛けなかったとしても、近隣挨拶をしないことで、ご近所さんとの仲が悪くなるかもしれません。近所の方は工事の計画を知りませんので、突然隣で工事がはじまることになりますし、「挨拶もなく予定も知らせずに始めるなんて常識のない人だな」と思われても仕方がありません。

工事中の近隣トラブルはコミュニケーション不足が主な原因です。言い換えればコミュニケーションさえしっかりできていれば多少のことは多めに見てくれることが多く、もしトラブルが起きたとしても最小限に抑えることができます。

挨拶ではどんなことを伝えればいい?

まずは工事内容を簡単に伝え、「ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」と頭を下げます。
そして工事の期間を伝えます。先方は、工事期間中に合わせてなんらかのスケジュール調整ができますし、ホコリやゴミが飛散しそうな期間は洗濯物を外に干すのを控えることもできます。天候などによって多少日程が前後すること、朝の作業スタートと夕方の終了時間、さらに週末や祝日での作業の有無があることも言い添えておきましょう。もし何かあった場合の連絡先も必要ですので、施工業者の担当者の名刺を渡すなどが一般的です。

工事内容によっては近隣の方の建物や車に養生シートを貼るなどの対策が必要なケースもあります。その説明は同行する業者にしてもらうことになります。

また、先方が分かりやすいように、工事内容、工事期間など、必要事項は紙に書いて渡しましょう。ひな形を持っている業者も多いですし、必要な事項は業者と相談すると安心です。

さらに、お隣りさんのケースでは、建物と建物との空間が狭い場合、仮設足場が越境するという可能性があります。その場合、必ずそのことをお願いしなくてはいけません。詳しくは施工業者の担当者が説明しますが、仮設足場は工事期間中ほぼずっと設置されていますので、どの位置にどの程度越境するのかまで詳しく伝える必要があります。挨拶回りより前に個別でお願いに伺う必要があります。

近隣への配慮がきちんとできる業者を選ぼう

きちんとした施工業者であれば、いつごろに近隣への挨拶をしましょう、と計画し提案してきます。経験のある業者であれば、工事内容から騒音やホコリやゴミの飛散だけでなく、全体的にどこがトラブルになりやすいか察知できるものです。

なお、近隣挨拶には担当者に同行してもらいましょう。もし細かいことで要望や質問をされても即答できなくてはいけません。たとえば土曜日と日曜日はすべて全休にしてほしいと言われれば、全体の工期が数日延びることも考えられます。そういった調整を素早く判断し、回答することでご近所様の不安を軽減することができます。

また、担当者は近隣挨拶の際に渡すあいさつ文のひな形のようなものを持っています。粗品もタオルくらいは用意していますので、お客様のほうから細かく確認しなくても通常業務として近隣挨拶にしっかり取り組んでいる業者を選ぶようにしましょう。

施工業者にとって施工するお客様の近隣の方は新たなお客様になる可能性が高くなります。近所で工事をしてキレイになっているのを見て、「うちもそろそろやろうかしら」と前向きになるのはよくある話です。施工した業者の印象が良ければ黙っていても依頼が来るので、きちんとした業者は近隣への配慮は欠かさないものです。

ご近所挨拶で気をつけるべき点

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範囲

隣接しているお宅はもちろんですが、道路を挟んで接近しているお宅にも挨拶しておきましょう。工事車両の関係などで駐車する可能性のある場所の近隣も検討する必要があります。

また、離れたところであっても、以前に挨拶されたことがあるなど特別な事情があったり、近所付き合いの慣習によっては自治会長さんなどに挨拶した方がいいケースもあります。(地域によっては「組」という数戸〜十数戸のエリアに分かれていて、組長さんがいる場合もあります。)

業者ではわからない事情もありますので、臨機応変に判断することになります。

タイミング

近隣挨拶にまわるタイミングは、工事スタートの1週間から10日前くらいがベストです。あまり直前に言われても困りますし、かといって早すぎると忘れがちになりますし、天候などによって工程が変更されることもあります。もちろん不在の家があるかもしれませんので、多少余裕をもって挨拶にまわるようにしましょう。

工事スタート後の挨拶は、まめに行うに越したことはありませんが、あまり各工程ごとにまわるわけにもいきません。

タイミングとしては、仮設足場設置時、解体撤去や高圧洗浄を行なうタイミング、屋根材搬入・塗装のタイミング、足場撤去時、最後に完工後のタイミング、といくつか考えられますが、工事内容や現場のロケーションに合わせて、まわる範囲なども絞って挨拶すれば良いと思います。適切なタイミングで業者が声をかけていくのが通常ですので、あとは完工したらお礼という形で挨拶にまわるくらいでいいでしょう。

同行

業者任せでは駄目なことも…

できれば最初の近隣挨拶は、施工業者に任せてしまうのではなく一緒にまわるようにしましょう。たとえ信頼できる業者でも、近隣の方にとっては初対面になります。まずは自分が前に立って挨拶して、工事の関連についての説明ということで業者を紹介するという形がベストです。
工事を施工するのは業者でも、施主はお客様になります。顔を見せて挨拶することで工事中の近隣トラブルを心理的に予防する効果があります。

粗品

近隣挨拶の際に持っていく粗品は気持ちですので、高額なものである必要はありません。金額的には高くても1,000円以下で充分です。

たとえば洗剤、タオル、キッチンペーパー、お菓子などの誰でも使うような日用品が無難です。

施工業者によっては粗品のストックを用意しています。見積検討の段階で前もって近隣挨拶のことや粗品のことを確認して、粗品ならこちらですべて用意します、と即答する会社であれば毎回の近隣挨拶がルーティンとして業務に組み込まれていると考えていいでしょう。あらかじめ熨斗付きになっていることが多いですし、できれば簡単な熨斗が付いている方が粗品らしくてベストです。

一度挨拶して、最後の完工後に挨拶する場合は粗品はなくてもいいのですが、もし以前に粗品をもらった近隣の方がいらっしゃれば、そこはケースバイケースで対応してもいいでしょう。

挨拶文

挨拶まわりの際には、粗品だけでなく挨拶文も忘れないようにしましょう。

普通は施工業者が挨拶文のひな形を持っていて、工事場所や日時を変更するだけで出来上がります。

挨拶文は工事の告知やご迷惑をおかけする旨を伝えることも大切ですが、メインは工事期間や連絡先です。他に、作業時間の目安や休日作業の有無、施工業者の連絡先を記載します。

口で説明しただけでは覚えられませんので、必ず紙に記載したものをお渡しするようにします。不在の場合にはポストに投函することもあります。

屋根工事のご近所挨拶Q&A

Q・はじめての工事で、近隣の方に挨拶をするのははじめてなんですが大丈夫でしょうか。

A・はい、大丈夫です。屋根の工事を行うお客様ははじめてになる方も多いです。私ども施工業者の担当者も一緒にまわりますし、もし質問などがあっても担当者がお答えできます。
また、挨拶回りの際の挨拶文や粗品もご用意しております。工事概要や期間、連絡先など必要な事項はすべて記載しておきます。粗品についてはもしご希望があればおっしゃってください。
挨拶にまわる範囲などについても、多すぎず少なすぎない適切な件数と位置とをご提案させていただきます。
もし以前に挨拶された近隣の方がいらっしゃるのであれば、念のため教えていただければ適切な対応をアドバイスさせていただきます。

Q・近所に気難しくて有名な人がいるのですが。

A・特に注意を要するお宅につきましては、お客様と一緒に挨拶に行った後も適切なタイミングで弊社担当者が様子を伺いに行くことがあります。
また、その旨を現場の職人らにも通達を行い細心の注意を払っています。いずれにしても初回に挨拶に行った時の様子や反応などを見て判断できると思われます。場合によっては自治会長さんや総大長さんにお願いして同行いただくケースもあります。
万が一トラブルになったとしても、連絡ややりとりは弊社とその方との間で交わされるようにしますのでご安心ください。

Q・もし工事中に「うるさい」などと文句を言われたらどうすればいいですか。

A・現場に担当者がいれば、すぐにその旨をお伝えください。不在の場合は、電話で連絡をお願いします。苦情を申し出てこられた方には、「申し訳ありませんが施工業者の担当者が伺い対応しますので。」とお伝えください。現場の職人などへも担当者が指示しますので、ご自身で対応していただくことはありません。

まとめ

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屋根工事にあたって、近所トラブルを回避するため、挨拶回りの重要性、工事前の挨拶で絶対気をつけるべき点について述べてきました。

屋根の工事中には、近隣に方々になんらかのご迷惑を掛けることを避けるのは困難です。

ポイントはコミュニケーションです。事前に施主自ら顔を出して挨拶をしていれば、多少の我慢や不便があっても顔が浮かんで、「ご迷惑を掛けますがよろしくお願いいたします。」と言ってたしな…と許してもらえる場合がほとんどです。うるさくても目ざわりでも、工事には終わりがありますので、ずっと迷惑を掛け続けるわけではありません。近隣トラブルは感情的な部分が大きいので、コミュニケーションによってある程度は防ぐことができます。コミュニケーション不足によるトラブルを回避するために、できるだけ施主自ら顔を出して挨拶しましょう。

また、同時に施工業者とのコミュニケーションも大切なポイントです。見積もりの段階から、近隣への対応について確認することが重要です。きちんとした親切な業者であれば、その点についても自信をもって詳しく説明してくれるはずです。

髙橋 直浩

株式会社 高橋ブリキ工房
代表取締役社長

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